【国際交流レポート】IPPOプロジェクト「台湾SSP2025」に行ってきました!
9月1日から10日間の日程で、海外プログラム「IPPOプロジェクト 台湾ショート・ステイ・プログラム(台湾SSP2025)」を実施し、学生6名(大学2年生3名、大学1年生2名、短大1年生1名)と引率教職員2名が台湾を訪問しました。
本プログラムは、エネルギー環境教育が専門である萩原豪准教授が、協定校である中台科技大学(台中市)と連携して実現したものです。初めての海外渡航となる学生がほとんどの中、参加者は一歩踏み出し、台湾の歴史、文化、そして人々の温かさに触れる貴重な国際交流を体験しました。
プログラムの目的とテーマ
このプログラムの主たる目的は、「距離的にも心理的にも日本に近い台湾」へ実際に行くという「一歩(IPPO)」を踏み出す経験を通じて、以下のことを学ぶことにあります。
- 日本と台湾のつながりや歴史・文化を学ぶ。
- 国際感覚を磨き、様々なことへの挑戦に「一歩」踏み出すことができるようになる。
台北と台中に滞在し、現地の学生・生徒との交流や、台湾の政治・エネルギー・歴史に関わる深い学びを得る、充実した10日間となりました。
台北滞在:歴史・政治・文化の学び
1日目(9月1日):移動日
成田空港から台湾桃園国際空港へ向け出発。初めて海外へ行く参加者がほとんどでしたが、入国審査や荷物チェックなどの手続きに戸惑いつつも、協力しあい無事に台湾に到着しました。

※成田空港集合、萩原先生から飛行機に乗る前の注意事項説明

※無事台湾(桃園国際空港)到着!
2日目(9月2日):台湾の歴史研修
午前中は台北市内のニニ八記念公園を訪問。1947年に発生した「二二八事件」の犠牲者を追悼し平和を願う場所で、園内の記念館では萩原豪准教授による解説のもと、学生たちは台湾の歴史を集中して学びました。 午後は、李登輝元総統の墓参に研修会の一部に参加。台湾の民主化を主導した元総統について、周りの参列者の方々から直接話を聞き、台湾の歴史を深く学ぶ貴重な機会となりました。

※二二八記念館見学の様子

※李登輝元総統墓参
3日目(9月3日):高校生および社会人との交流
午前中は、交流協定を結んでいる稲江家事高校の日本語科の生徒たちと交流会を実施。高校生が事前に作成してくれた観光案内コースで、台北市内を3チームに分かれて散策しました。最初は緊張していた学生たちも、日本語でのガイドを通じて親睦を深め、最後は連絡先を交換するなど友情を育みました。 夕食時には、学習院同窓会との交流会に参加。海外で活躍する日本人社会人から、国外で働くことを選んだ理由などについて直接お話を伺い、学生たちは大きな刺激を受けました。

※稲江家事高校交流会集合写真

※学習院同窓会交流会(台湾で活躍されてる社会人との交流)
4日目(9月4日):環境・エネルギーと観光スポット訪問
車をチャーターし、台湾北部の観光へ。午前中は台電北部展示館で、エネルギー専門家である萩原准教授の解説のもと、原発の歴史から現在の環境問題について学び、将来を考えるきっかけを得ました。 その後、海食や風化によってできた奇岩群が有名な野柳地質公園を訪問。午後は、ランタン上げで有名な十分(シーフェン)、そしてノスタルジックな街並みが魅力の九份(キュウフン)を観光し、台湾屈指の有名スポットを巡りました。

※台電北部展示館にて、萩原先生から原発について解説の様子。

※十分でランタン(天燈)上げ
5日目(9月5日):政治と環境の中枢訪問
萩原准教授の繋がりのもと、台湾の政治中枢である総統府と立法院を見学。貴重な体験をすることができました。 午後は環境部を訪問し、職員の方々と台湾の環境政策についてディスカッション形式で意見交換を行い、政策に対する理解を深める有意義な時間となりました。
※立法院内で会食体験

※環境部でディスカッション
台中滞在:協定校との交流と地域文化
6日目(9月6日):台中への移動と市内観光
新幹線で台中へ移動。協定校である中台科技大学の先生方と学生が台中駅で出迎え、そのまま台中市内を案内していただきました。彩虹眷村(虹の村)と高美湿地といった人気の観光スポットを訪問。中台科技大学の学生たちの積極的な交流のおかげで、初日からすぐに打ち解けることができました。

※彩虹眷村でアイアンマン?に遭遇

※高美湿地で、参加学生による「TAIWAN」を表現
7日目(9月7日):中台科技大学との交流2日目
中台科技大学の先生方が計画してくれた台中市内観光を実施。 明台高級中学博物館(霧峰林家花園)、リノベーションされたクリエイティブな複合施設光復新村文創聚落、台湾の民主化の歴史をテーマにした立法院議政博物館、建築家・伊東豊雄氏が設計した台中国家歌劇院などを巡りました。 学生たちは移動中もお互いの趣味や流行について情報交換を行い、夜は現地の学生のリクエストで回転寿司屋を訪れ、日本食文化の交流も深めました。

※立法院議政博物館見学

※リクエストで夕食は回転寿司屋に決定
8日目(9月8日):プレゼンテーションと別れ
午前中、中台科技大学を訪問し、本学の学生が出発前に準備したパワーポイントで群馬県、高崎だるま、上毛かるたなど、群馬県の文化についてプレゼンテーションを行いました。日本語を学ぶ現地の学生たちに伝わるよう工夫し、最後は上毛かるたを一緒に楽しんで大いに盛り上がりました。 新幹線での台北への移動時間まで中台科技大学の皆さんが見送ってくださり、3日間の深い交流に別れを惜しみ、写真を取り合ったりなど感動的な別れとなりました。

※中台科技大学でプレゼンテーション

※中台科技大学の皆さんが改札前までお見送りしていただきました。
最終日:帰国準備
9日目(9月9日):自由時間
帰国前日は自由時間となり、3日目に高校生から教えてもらった情報をもとに台北駅周辺を改めて散策。お土産の購入や帰国の準備にあてました。当初は心配された学生たちも、お揃いのTシャツを購入して着用するほど仲良くなり、友情が深まった様子が見られました。

※お揃いのTシャツでプリクラ撮影
10日目(9月10日):日本へ帰国
ホテルをチェックアウトし、台湾桃園国際空港から無事に帰路につきました。交流した生徒・学生と連絡を取り合うなど、プログラム終了後も交流が続いており、「10日間あっという間だった」「また台湾へ行きたい」といった声が多く聞かれました。台湾への関心がより一層深まる、大変有意義な国際交流となりました。
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【台湾SSP2025引率教員紹介】
高崎商科大学商学部准教授:萩原 豪
詳細はこちら(教員紹介:https://www.tuc.ac.jp/faculty/teacher/hagiwara/)
※国際交流員会IPPOプロジェクトインスタグラムを開設しました。
海外プログラムに関わる学生達の活躍を掲載しております。
https://www.instagram.com/tuc_ippo